地方競馬の重賞はJRAの馬が勝つとは限らない!南関競馬の重賞レースを解説

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皆さんは、地方競馬にも重賞という大きなレースがある事を知っているでしょうか?

有名なレースとして、東京大賞典や帝王賞など中央の有力馬も走るレースが多くあります。

地方競馬にはそれ以外にも、もっとレースがたくさんあり、そのレースのクラス分けというものはかなり複雑に分けられています。

そのクラスで上位の馬が、地方競馬の重賞に出れるという事です。

今回は、地方競馬の重賞について説明します。

地方競馬の重賞レースのランク訳とは

地方競馬 重賞

地方で重賞レースが開催される時に、下記のようなランクを見た事はないでしょうか。

レース自体のグレードと競走馬のクラス分けに使われる階級はよく混同してしまいます。

地方競馬では各主催者が独自に重賞競走を格付けていて、それにより呼称が異なります。

■ホッカイドウ競馬:H1, H2, H3
■南関東競馬:SI, SII, SIII
■東海地区(笠松、名古屋):SPI, SPII, SPIII
■九州地区:KJ1, KJ2, KJ3

となっています。

これらの競走は中央競馬で言うところのG1, G2, G3に該当する重賞競走です。

これ以外の地区、競馬場(例えば岩手や兵庫など)には競走の格付けはありません。

一方、競走馬のクラス分けに使われる階級ですが、こちらも各主催者が独自の編成要領に基づいて設定しています。

おおむね共通しているのはA, B, C順で格付けされている点で、A1が最も上のクラスになります。

最も下のクラスは「未格付け」の馬たちになります。

未格付けを除いた場合の最下級クラスは地区によって異なります。

また、おおまかな格付けをアルファベット順で行って、出走登録馬の数によって組分けを行う地区もあるので、開催によって最下級のクラスにおける数字が増減する場合もあります。

例外もあって、園田競馬の場合はS1がオープンクラスの競走で最上位、以下A, B, C, Dまで。

さらに2歳馬では独自のT1(2歳馬のオープン)、T2(2歳馬の準オープン)、2歳馬の下級条件ではF1、F2といったアルファベットが用いられています。

アルファベット順で早いアルファベットのクラスが上位、さらにその中でも数字が小さい競走のクラスが上位、逆にアルファベット順で遅いアルファベットのクラスが下位、さらにその中でも数字が大きい競走のクラスが下位になっていきます。

地方競馬場にレベルは関係ないの?

地方競馬 重賞

グレードが高いレースがあるほど、1着賞金が高いレースが存在することになり、自然と強い馬が集まる傾向にあります。

2歳戦のホッカイドウ競馬のように必ずしも当てはまらないケースもありますが、概ね正しい基準だと考えられます。

なお、JBC各レースは毎年各競馬場持ち回り開催のため集計から割愛し、ばんえい競馬も除いています。

交流重賞とは何か?

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交流重賞はすごく簡単に言うとさきほどあげた、中央、地方の所属に関係なく出走することが出来る重賞競走です。

現在行われている交流重賞はダートで行われています。

競馬界の活性化のために中央と地方の交流をするという目的です。

交流重賞は、結論から言うと圧倒的に中央勢が強いということです。

もちろん競馬である以上絶対ということはありませんが、やはりどうしても能力の高い馬は中央に集まりますし、交流重賞の賞金を目当てに参戦してくる中央の馬もいます。

過去の交流重賞の結果を見ても、JRA(日本中央競馬会)所属の競走馬が圧倒的に好成績を収めている事がわかります。

かつてはハイセイコーやオグリキャップ等の名馬を生み出した地方競馬ですが、近年はJRA所属の競走馬に中々勝てていないというのが現状です。

2020年の交流重賞の結果

ここでは、中央から地方の重賞に出てきたレースの主な2020年の結果を例に出してみてみましょう。

交流重賞は多くの人が中央馬が地方に出てくることをいうと思っていますが、地方馬が中央に参戦出来る交流重賞もありますのでご承知ください。

2020年1月22日(水) TCK女王盃JpnIII4上牝馬選定馬重賞結果

1着 マドラスチェック JRA 1.54.3
2着 アンデスクイーン JRA 1.54.3 ハナ
3着 メモリーコウ   JRA 1.54.9 3
4着 ファッショニスタ JRA 1.55.1 1
5着 ナムラメルシー  大井 1.55.7 3

2020年1月29日(水) 川崎記念【指定交流】JpnIA1下オープン選定馬

1着 チュウワウィザード JRA 2:14:6
2着 ヒカリオーソ    川崎 2:15:2 3
3着 デルマルーヴル   JRA  2:15:4 11/2
4着 ミューチャリー   船橋  2:15:5 クビ
5着 アナザートゥルース JRA 2:15:5 ハナ

交流重賞はこうやって楽しむ

交流重賞では競走馬には力の差があると言える状況ですが、騎手の実力ではそこまでの差はないと感じます。

現に地方競馬から安藤勝己騎手をはじめ、内田博幸騎手、戸崎圭太騎手、岩田康誠騎手といったリーディングジョッキーに名を連ねている騎手も排出しています。

そして、主戦場でありコースを知り尽くしている地方競馬の騎手に全くチャンスがないわけではなく、1着ではなくとも展開次第では3着に食い込むという事もありますし、競馬界が盛り上がった時には地方競馬所属の競走馬の台頭が背景にあったという歴史もあります。

必ずしもJRAの馬や騎手が勝つとは限らないのが地方競馬の面白いところです。

地方競馬のビックレース「東京大賞典」の魅力

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地方競馬で一年に1回のビックレースで有名なのは、「東京大賞典」です。

南関競馬の中でも、品川大井にある東京シティ競馬(TCK)では毎年年末に、一年の総決算として行われる年の瀬のビッグレース「東京大賞典(GⅠ)」を実施しています。

「東京大賞典」とは、日本全国から集結したダートグレード戦線の実績馬が、その年のダートNO.1を決める真のグランプリレースです。

地方競馬の重賞は大井競馬場!

東京大賞典をはじめ、帝王賞やジャパンダートダービー、といったダート交流G1が開催される大井競馬場ですがどんな特徴があるのか紹介します。

大井競馬場は、南関東の競馬場の中でたった1つの右回りコースです。

外回りコースと内回りコースがあり、外回りコースの直線が386m、内回りコースの直線が286m、という地方競馬トップクラスの大きさを誇る競馬場です。

地方競馬のダート戦の基本的な狙いは、逃げ・先行馬と言われています。

でも、大井競馬場は直線が長いため、他の競馬場よりも差し・追い込み馬の台頭が目立ちます。

また、雨で脚抜きが良い馬場になると、一気に差し・追い込み馬が有利になりますので、馬場状態の変化には十分注意しなくてはいけない競馬場になります。

まとめ

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今回は、地方競馬の重賞について紹介しましたが、いかがでしょうか。

地方競馬は、各地方で開催されており、その土地の競馬場によってレースも異なります。

しかし、重賞といえば関東エリアを中心とした南関東競馬でしょう。

東京大賞典をはじめ、帝王賞やジャパンダートダービーなどの大きなレースがありTV中継なども入るビックイベントです。

地方競馬が好きな方は、この重賞は絶対に外せないでしょう。

中央競馬しかした事ないという方でもは、ぜひ、スパットなどでも買える地方競馬の重賞にチャレンジしてみてください。